ヤマハ サウンドバー【YAS-109】を3カ月使用しての製品レビュー、評価

   

ヤマハ サウンドバー【YAS-109】を3カ月使用しての製品レビュー、評価



こんにちわ、音楽料理人のキャンティ田村です。

今回は昨年壊れて使えなくなってしまったTVに繋いでいたコンポの代わりになった品のお話です。

突然ですが実は私、音にはとてもうるさいタチなんです。

子供が生まれてからはそんなに家の中で音楽を聴くという習慣も少なくなってしまったのですが、それまでは常に音楽を聞いていないと落ち着かないという生活をしていました。

当然楽器やDTMなども守備範囲で、過去にはクラブイベントなども主催していたこともあります。

そんな私はやはり数カ月もいい音で音楽を聴くことができない状態にモンモンとしてしまい、とりあえずスマホからも音楽を再生できるブルートゥースオーディオを購入することを決意しました。

購入するにあたって、当初はグーグルのホームスピーカーなどの候補があったのですが、電機屋さんで色々と視聴したところ、満足いくのはBOSEの「SoundLink Revolve」の大きい方だけでした。

「しかしちょっとまてよ、4万円も出すのならサウンドバーも候補に入れてはどうだろう?」

ということでサウンドバー関連を見てみると大好きな「YAMAHA」から良さそうな製品が登場しているではないですか。

最終的な候補は価格帯もお手頃で気になっていたALEXA(アレクサ)機能も搭載しているYAMAHAの「YAS-109」または「YAS-209」のどちらかとなりました。

109と209の違いとしてはサブウーファーが付いているかどうかというところのみで差額は2万円弱といったところです。

それならばと、さほどズンズンくる低音は必要としていない私のチョイスは2万円弱とリーズナブルな「YAS-109」に決定となりました。(この最終決断に3日かかった)

今回は実際に「YAS-109」を3カ月使用してみての良かったところ悪かったところをレビューしていきたいと思います。



サウンドバー「YAS-109」

そもそもサウンドバーとはなにか。

簡単に言うとテレビの音を豊かにすることができる、アンプ内蔵のスピーカーのことです。

設置場所を選ばず、コード一本でテレビと接続できるという手軽さも特筆すべき点でしょう。

各社色々な機能がありますが、ヤマハ「YAS-109」の特徴はサラウンドモードが選べること、クリアボイス機能があること、アレクサ機能を搭載していること、ブルートゥース機能があることです。

ブルートゥースによってスマホやPCで再生するところを「YAS-109」に飛ばして聞くことができるのですが、これによって音質はスマホなどに比べて桁違いに良くなります。

ブルートゥーススピーカーと同じ使い方ができるということですね。



「YAS-109」の導入

横幅は890mm。

どうせテレビもテレビ台も買い換える予定だったので、まさか置けないってことはないだろうと寸法は測らずに購入しましたが、予想以上に大ぶりで現在のテレビ台からは少しはみ出すくらいのサイズ感です。


説明書、リモコン、光ケーブル、電源ケーブル


そして壁掛け用にネジの配置を決めるためのシートが同封されています。


後ろから見たインターフェイスはこのようになっています。

HDMIケーブルを別途使用してゲームやブルーレイレコーダーに接続するという方法もあるのですが、光ケーブル一本でTVに繋ぐほうがシンプルでいいなと思いました。


このように配線はとってもすっきりです。


うちのテレビはかなり小さいので、サウンドバーのほうが存在感があります(笑)



「YAS-109」の製品レビュー、評価

「YAS-109」の良かった点と悪かった点をしっかりとお伝えしたいと思います。


良かった点

1.音質

音質に関しては満点です!

当然価格帯を上げればこれ以上の音質は望めるのでしょうが、必要十分以上の音質です。以前使っていたONKYOのミニコンポと比べてもクリアーで幅広い音像が見られます。

テレビの音と比べるのも失礼な話ですが、「YAS-109」をテレビ接続することによって低音から高音までの表現が見違えるように豊かになります。

テレビ番組やCMひとつをとっても、こんなにも作りこまれた音楽が奏でられていたのかと感心しました。

当然ながらブルーレイの映画やライブ映像ではより一層臨場感が感じられます。

「YAS-109」でも内臓しているウーファーがあり、低音は十分すぎるほど感じられるので我が家に限ってはサブウーファーなしのモデルで正解だったと思いました。(サブウーファーがあればより音の表現は豊かになるそうですが)



2.クリアボイス機能

これはヤマハ独自の技術で、アナウンサーの声を始め、テレビで発せられる人の言葉を聞き取りやすくすることができる機能です。

テレビや映画を観るときの人の声ってどうしても聞き取りづらくてイライラすることがよくありますよね?

「YAS-109」を始めクリアボイスを搭載している製品ならクリアボイス設定をオンにしておくだけで、本当にびっくりするほど音声が聞き取りやすくなります。

正直私はこの機能なしにはテレビと向き合うことができなくなってしまいました。



3.サラウンドモード

「YAS-109」はボタン一発で「ムービー」、「テレビ」、「ミュージック」、「スポーツ」、「ゲーム」、「ステレオ」のそれぞれに適した音響に変更できるサラウンドモードが、さらにそれに加えて「3Dサラウンド」という音を跳ね返して疑似5.1chを演出するという機能があります。

この機能の恩恵を最も大きく受けることができるのが映画を観賞する時です。

モードを「ムービー」にして「3Dサラウンド」をオンにすれば映画観賞の臨場感が格段にアップします。

大画面のテレビならばなおさらそれを体感することができるのではないでしょうか?(うちはテレビが小さいので・・・)



4.ブルートゥース

ケーブルなしで音楽を再生することができるというのは本当に便利です。

時にはスマホから、時にはPCから、時にはiPodからと手軽に再生できるので、以前のようにコンポにわざわざ接続したり、PCのモニタースピーカーを使ったりという手間がなくなりました。

ブルートゥースには幾つかのコーデックという規格があり、「YAS-109」のコーデック(SBC、AAC)だと残念ながら音質の劣化は生じてしまいます。

本当にいい音質で再生したいならばケーブル経由かWIFI経由で高品質のフォーマットで再生する必要がありますが、「YAS-109」のブルートゥースでもiPodでイヤホンを使って音楽を聴くようなイメージを持てば特に気にはならない程度です。(実際のところ外出先でiPodを使う時も周りの騒音のせいでほとんど音の細部まで聞き取れませんからね)

逆にここにこだわる人は「YAS-109」ではなく、(aptX)以上に対応した製品を検討するべきでしょう。その場合は価格帯がかなり上がりますし、サウンドバー以外の製品を検討したほうがより現実的です。



5.チャイルドロック機能

サウンドバーというのは設置場所が場所だけに小さい子が手をついたついでに操作してしまいます。

あって当然の機能なのかもしれませんが、チャイルドロックがなければ私、発狂していたかもしれません。

ヤマハさんありがとうございます。



悪かった点

1.ALEXA(アレクサ)機能

期待していた機能だけに余計に悪い点が目についてしまいました。

確かにアレクサに天気予報を聞いたり、ボリュームを変更してもらうということに関しては満足できる機能だと思いました。

しかしながら、何度かアレクサを使用するとサウンドバーから出ている音がオフになってしまうというバグがあります。

これが思いのほかイライラするのでもはや我が家でアレクサと呼ぶのは禁止にしています。(まぁマイクをオフにすれば済む話ですが)

定期的にアップデートをしているようなので、いつかは改善されるのでしょうが、とりあえず今は使っていません。

おまけに、ALEXAとは関係ないのかもしれませんがたまに何もしなくても「ポーン」と音が出て音声が少し止まるという不具合もあります。



2.スマホアプリ「Sound Bar Controller」

スマホからボリュームやサラウンドモードを変更できるというアプリですが、あまりにも設計がお粗末なのでは?と感じました。

特にまずいのは、当アプリ経由でスマホ内の音楽を飛ばそうとスマホの音楽ファイルにアクセスするとアプリが落ちてしまうというバグです。

これではせっかくのブルートゥース機能が台無しです。

現在はスマホから音楽を飛ばす場合には一度「Chromecast」経由でテレビに飛ばしてサウンドバーから再生という回りくどいスタイルになっています。

何度かやると出来たりすることもあったのですが、リリースするには致命的なバグだと思いました。

また、アレクサの細かい設定(位置情報など)に関してはアレクサ専用アプリを使わなくてはならず、出来ればその操作もこの「Sound Bar Controller」でできれば良かったです。



3.素材が汚れやすい

いわゆる一般的なスピーカーに張ってある布のような素材が張ってあります。

それが上を向いているためどうしてもホコリが付きやすいというのは仕方がないところ。

気になる人はマメに掃除をする羽目になるでしょう。



総合評価

悪い点はちょっと厳しめに書いてしまいましたが、総合評価としては

4.8/ 5点満点中

とさせて頂きます。

感想としては悪い点に関しては目をつむれる範疇でして、それ以上に低価格帯でありながらサウンドバーに求めていたものを全て備えていました。

特に音質面では十分に音楽鑑賞にも使えるレベルで、ライブ映像を良く見る私としてはまさにベストフィットです。

個人的にはここ10年で購入した製品の中でも一、二番の満足度でした。(10年前のジョブズが存命だった頃のiMacと同じ位)

アプリだけは改善して頂けると尚よいですね。お願いしますよヤマハさん。



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