【注文住宅その3】住宅の設計とハウスメーカーの最終比較、値引き効果について
2021/03/16
【注文住宅その3】住宅の設計とハウスメーカーの最終比較、値引き効果について
目次
こんにちわ、キャンティ田村です。
前回の記事でハウスメーカーの概要をつかんで設計、見積もりをお願いするところまでの流れを書きました。
今回は、
住宅の細かい部分のどのあたりまで設計してもらえばいいか?
そして
設計をお願いしたハウスメーカーを比較することのメリット
についてのお話です。
設計までお願いするということは多くても3社くらいにまで候補は絞られているかと思います。それ以上だと希望を伝えるのが本当に大変なので是非3社以内に絞りましょう。
おそらく営業さんから聞かれると思いますので、その時にどこのハウスメーカーが候補に残っているかはきちんと伝えておきましょう。
さりげなく他と比較した優位性もコメントしてくれるはずです。
どこまで細かく設計してもらうか
設計士さんからすると少し大変かもしれませんが、出来るだけ完成した住宅をイメージして設計して貰って下さい。
とりあえず、絶対に必要な要素を以下に書きますので設計士さんに伝えましょう。
まずはこれを設計士さんに伝えよう
1.希望予算
2.和風建築か、洋風建築か
3.洋室、和室の部屋数とそれぞれの広さ、また何階建てを希望するか、吹き抜け天井にするかどうか、リビングや寝室、各部屋の配置など
4.風水を気にするかどうか(玄関や水回りの配置に影響します)
5.庭の広さ
6.勝手口を付けるかどうか
7.庭の広さ
8.キッチンの型(I型、L型、アイランド型など)シンクの位置も右か左か希望があれば伝える
9.大まかな収納の量(玄関収納やリビング裏収納など、特殊な収納が希望ならば必ず最初に伝える)
以上のポイントをあらかじめ伝えておくと修正する部分も最小限で済みますし、設計士さんも最初から希望の住宅を設計しやすくなります。
逆に以下のポイントは後から決めることなので現段階では伝える必要がない部分です。
後ほど決めていく部分
1.カーテンの素材や壁紙の色
2.床材の種類
3.各設備(キッチン、風呂、トイレなど)のメーカー
もしもクリナップなど希望するメーカーがある場合はそのハウスメーカーが取り扱っているかどうかは確認しておく必要があります。
4.照明やコンセント関係
5.外壁の種類
ざっと押さえておきたいポイントを紹介しましたが、私の場合は設計の段階でかなり細かく指定しました。
設計の打ち合わせ回数は大体3回くらいで、その間は毎晩のように今の家の寸法に比べてどうかということをメジャーを使って調べていました。
この段階で決めていったところは大体こんな感じです。
打ち合わせをしていく度に決めていったこと
●キッチンの高さ、幅、調理器具の収納量、食器棚の収納量、食品庫の大きさ
●トイレの部屋サイズ
じっくり漫画を読みたいので隣にある収納の幅を縮めました
●トイレの配置
音が聞こえるのが嫌なのでリビングに隣接しないようにしてもらいました
●LDKの一角に奥行き30cmのカウンターを設置
子供の勉強用に、そして深夜は自分の書斎にするため
●帰宅してからの上着の置き場所
●今ある本をどこに収納するか
トイレ前の廊下にコミック用の奥行きが浅い大型の本棚を設置しました。
●洗濯をしてから干すまでの導線、洗濯物を取り込んでたたむ場所
二階のホールで室内干しができるスペースをつくりました。
●ゴミ箱の位置、ゴミ出しの方法やまとめる場所をシミュレーション
キッチン横に勝手口を作り、外のコンテナに生ゴミをストックできるようにしました。
●衣類の収納量
●バスタブとお風呂入口の位置関係
バスタブと並行に入っていくようにしました。窓の位置もあるのでバランスがむずかしいです。
このように決めていけ契約を決める前に自分が理想とする住宅になりそうかどうかがなんとなく分かってきます。
私はキッチンをはじめ各設備のメーカー、追加費用となる外国製の食洗機の導入などまで細かく決めていたのでその後の打ち合わせで迷うことはほとんどありませんでした。(床材だけはかなり悩みましたが)
ハウスメーカーの比較
ハウスメーカーの比較をするにあたって、注文住宅にかかる費用について知っておく必要があります。
注文住宅の費用内分け
何も知らない状態ですと注文住宅といえば「住宅部分」(いわゆる上物)にかかる費用を中心に考えがちです。
しかしながら、例えば住宅部分が2000万円だとしても実際にはさらに1000万円以上はかかると考えておいたほうがいいでしょう。
その1000万円には外構費用や付帯工事費用、登記、ローン手数料、保険料などが含まれます。
そしてさらにそれとは別に土地代、地盤改良の為の費用などがかかってくるのです。
仮に土地が1000万円だったとして、上物2000万円、その他費用が1000万円だとすれば、ハウスメーカーごとの差は上物の2000万円の部分だけです。(外構費用も各メーカーによって高い安いはありますが、外構の多くの部分は自分でやるという方も多いです)
つまり、ハウスメーカーの差額が300万円位だったとしても全体にかかる費用としてはそこまで大きく占めている訳ではありません。
30年ローンで考えれば1年あたり10万円程度の差額となります。
それも踏まえて考えれば、値段の安さよりも一生住んでも飽きなそうか、満足できそうかということに重点を置いて選んだほうが結果として後悔しないと思います。
比較することによる値引き効果
いくら現在進めているハウスメーカーの物件が気に入っているからといって、1社1択で注文住宅を決めるのはやめた方がいいです。
確かに何社も打ち合わせを進めるのは膨大な労力を使いますが、その労力を使うことによって新しいアイデア、本当にこれでよかったのかという満足感、そして思わぬ値引き効果も生むことができます。
考えてもみてください。
あなたがハウスメーカーの営業担当者だったとしたら、自分の物件1社のみで検討してくれているお客さんに対して値引きを頑張ろうという気持ちになるでしょうか?
または値引きというものがそのハウスメーカーの当然のものであったとしてもあえて値引く必要を感じるでしょうか?
否
値引き(または何らかのサービス)をするということは当然本社か上司かに掛け合う必要がありますよね?
もしも値引きしたいと思っても、それが1社1択のみのお客さんだと値引きの口実すらないのでどうしようもないでしょう。
それが、複数の候補があるとなれば、競合他社も当然値引きをしてくるのでこちらも多少のサービスはする必要があるなとなるわけです。
私の場合は、比較していた他社さんからはこれでもかというほどの値引き攻勢を、また元々本命だった住友林業さんからも思わぬサービスをつけて頂くことができました。
ただ、私は値引き交渉というのが嫌いなのでこちらから値引き(サービス)して下さいということは言いませんでしたし、特に期待もしていませんでした。
安く買いたいよりもより満足できるハウスメーカーを選びたかったというのが大きな理由です。
値引き交渉をしてしまうと相手側も仕事の熱量を削がれますからね。