【注文住宅その1】初めに何を決めるべきか?住宅展示場に行く前にまずやるべきこと

      2021/01/15

【注文住宅その1】初めに何を決めるべきか?住宅展示場に行く前にまずやるべきこと



こんにちわ、キャンティ田村です。

今回は注文住宅を検討している方に向けて、まずは何から始めたらいいのかというところのお話です。

住宅展示場に行く前というのは何をどうすればいいのかというのがいまいちピンとこないものです。

勝手が分からないながらも私の場合は何の予備知識もないままに住宅展示場に行き、手あたり次第気になっているメーカーの特徴を説明してもらい、その中から候補をしぼりました。

当時の私はほぼ希望する土地が決まっていたのであとは遠隔地で家づくりが出来るハウスメーカーを決めるだけという状況でした。

そういう理由もあって当初はとにかく住宅性能とコストパフォーマンスを重要視しており、それはそれであながち悪い立ち回りではなかったと思います。そうは言っても、やはり行き当たりばったりというのはその日の気分や営業さんの押しに少なからず左右されてしまうという部分もあるものです。

というわけで、まずはどういった段取りで契約となるのかという流れや、設計してもらうまでに営業さんに伝えるべきことなど、まずはご自身の中で絶対にまとめておいたほうがいいという部分をお伝え致します。



契約に至るまで

住宅の契約をしたことがない方の気になる部分はズバリ、契約前にどこまで話を進めていいのかという部分だと思います。

人のいいあなたならば、住宅展示場に行ってその後設計までして頂いて、さらに見積もりもお願いしたらもう

契約をしなくては申し訳ないんじゃないか」

と思いがちです。

しかしそんなことは決してありません。

むしろ設計して貰って見積もりを出してもらうまではスタンダードと考えて下さい。

ハウスメーカーによっては地盤の調査をしないとどうにも進まないからと、無料で地質調査も引きうけているところもあります。

流れとしては

住宅展示場に行き、住宅についての説明をしてもらう

後日、営業さんと予算、希望の土地、間取りを伝える

後日、実際に住まれている方のお宅など、現実的な間取りの物件を見学、または建築中の物件などを見学する。

(おそらく営業さんからそのような打診があるはずです。モデルルームは少々現実離れした作りとなっているのであまり参考にならないため、面倒くさがらずに今のうちに色々と見たほうがいいです)

後日設計についての細かい打ち合わせをして外観も含めた図面を書いてもらう

細かい見積もりを出してもらう

【重要】数社を比較するため、また本当にこのハウスメーカーで大丈夫か熟考するために契約までの時間を十分貰う

契約

といった感じとなります。

道中打ち合わせに中でローンについてなどのお話にもなるでしょうし、見積もりを出して貰うまでの作業はなかなかの時間と労力を使うものす。

最終的に一社に決める時に他のハウスメーカーをお断りするというのもなかなかのエネルギーを必要としますので、上記のどの段階にいたとしても「合わないな」とか「ウーン、ここがちょっと」なんて思ったハウスメーカーさんとの話は進めていずに早めにお断りすることをおすすめします。

また、契約までにダラダラと時間をかけるよりも、その後の打ち合わせに時間の余裕をもたせたほうがよりよい住宅となることも間違いありません。

それも踏まえて住宅展示場に行く前にどのハウスメーカーに行くにしても共通して決めておいたほうがいいことを以下にまとめました。



1.なんといってもまずは土地

やはり、まずは土地を決めるところから始めないといけません。

都内近郊であれば何駅の近く、といったところから何市(何区)がいいといった大まかな希望でも結構です。

もしも居住地域が車社会ならば、何市がいい程度に検討しておけばより売り地の選択肢が多いので希望の坪数や価格で探すということがしやすくなります。

逆に

「絶対にこの学区の中がいいわ」

などとなるとかなり土地の選択肢は狭くなるばかりなのであとは他の細かい要素とのすり合わせとなってきます。

また、希望の居住地域さえ決まっていればその情報を営業さんに伝えれば代わりに探して貰ったり、アドバイスを頂いたりもできるのでかなり土地探しの時間短縮になります。

逆に希望の居住地候補というものがないまま展示場に行っても後日再びそれについて検討しなくてはならず、はっきり言って二度手間です。

また、ハウスメーカーによってはそのメーカーの分譲地というものもありますのでまずは希望する土地を営業さんに伝えるというところから始めると話はスムーズに進みます。

とにかくまずは土地という視点からハウスメーカーを絞りましょう。



2.希望の居住空間

大まかな居住地が決まったら次は自分がどのような住宅に住みたいかをざっくりとでもいいのでまとめてみることです。

例えば、

●広いキッチンがいい

●広い庭がいい

●寝室は贅沢に8畳以上ほしい

●子供部屋がいくつ必要

●外壁はこんな感じがいい

などなど、もしもあまり思い浮かばなければ今住んでいる住居の不満点を書き出してもいいでしょう。

これらの希望をことごとくかなえてくれるのが注文住宅であり、設計にかかわる醍醐味でもあります。


何社かを見学していくにつれて自分が希望する居住空間というものがどんどん明確になり、リストアップしていたポイントの中からどの希望を優先すべきかということが自然と決まっていきました。



3.外観の系統

意外に思う方もいるかもしれませんが、外観はとても重要です。

外観を第一に考えるか、間取りを第一に考えるかで優先順位が変わってくるというところもありますが、間取りに関しては各ハウスメーカーで対応できる守備範囲は広いといえます。

しかし、こと外観に関してはハウスメーカーの色がよりいっそう強く出てくるからです。

住宅展示場に行く前にその展示場にあるハウスメーカーのHPを見れば大体の外観の見当がつくはずですのでまずは見てみるといいでしょう。

せめて、和風建築がいいか、それとも和モダンな感じがいいのか、はたまた洋風建築がいいか、といったことはハウスメーカーを見学する前に決めておいたほうが時間を無駄にせずに済みます。

和風仕立てにもできる鉄骨メーカーも多くあります(その逆も然り)のでまずは各ハウスメーカーのHPをじっくりと見てみることです。



4.大まかな間取り

間取りに関して特に決めておきたいのは何部屋にするかということ。

できれば何畳くらいの部屋が幾つ必要かというところだけでも決めておくと大体の必要坪数というのがでてきますので、ハウスメーカーごとの坪単価を掛けて大まかな見積もりも出せるというメリットがあります。(実際にはかなり変わってきますが汗)

部屋の畳数だけでなく、キッチンやお風呂の広さ、水周りと洗濯の導線はこんな感じがいいなどの具体的な案があればそれも設計前に伝えておいたほうがいいです。

収納に関してはもちろん多いほうがいいに決まっていますがまだ考える必要はありません。

収納スペースを多くとるということはその分各部屋などに使えるスペースも相対的に減ってきます。ですので設計後に最終的に断腸の思いでどういったバランスにするかという細かい調整をしたほうが効率的です。


私の場合はキッチンのシンクを右にもってくるということだけは譲れなかったので先に設計士さんに伝えておきましたが、意外にもこれが設計をするうえでかなり重要なピースだったようです。



5.いざ住宅展示場へGO

ここまで具体的に希望する住宅が決まっていれば、漠然と見学に行くのに比べてよりハウスメーカーを絞りやすくなっているはずです。

あとは各ハウスメーカーの特徴、外壁の強度や、工法、基礎の作り方など技術的なことを確認してそのうえで設計、見積もりをお願いすれば無駄に打ち合わせをしなくて済みます。

一般的にはハウスメーカーに間取りまで作ってもらい比較するのは3社までがいいと言われています。

初見では勢いで設計までお願いするなどということはせずに、まずは住宅性能や保障、標準の設備(キッチンやバスがどんなメーカーか)を確認して比較していくといいでしょう。

重要なことなので、ここで声を大にして言いたい。

実はこの時の営業さんがあなたの担当営業者さんなのです。

この段階で必要十分な説明をしてくれない営業さんであればそのハウスメーカーは諦めるか、または他の展示場に行くべきです。(もちろん担当を変えてもらうことはできますが、それはあくまでも最終手段だと思います)

ただ希望を聞いてくれるというだけでなく、パートナーとしてうまくやっていけそうか、プロ目線でのアドバイスをくれるのか、トラブルの時にも頼りになりそうかというところもしっかりと見極めてください。

そして少しでもこの営業さんはダメだとか頼りないとか思ったらなんでもいいので適当な理由をつけて早めにお断りしましょう。

ご自身の一生に影響する決断なので情け容赦は無用ですよ!



6.ある程度ハウスメーカーを絞ることができたならば

ある程度ハウスメーカーが決まったら、希望の間取りを伝えて設計をしてもらうことになります。

その設計を元に建築坪数が決まり、大体の物件価格も決まってくるのです。

ここで作られる設計図を元に数社を比べて最終的に1社に決めるという流れになるのですが、競合する数社を比較することによって思わぬ値引き効果なども得ることができますので妥協することなくしっかりと選んでいきたいところです。

このあたりに関してはまた次回に詳しく説明していきたいと思います。



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