【注文住宅その4】なぜ私は住友林業に決めたのか?
2021/03/23
【注文住宅その4】なぜ私は住友林業に決めたのか?
目次
前回の記事でハウスメーカーの最終比較というところまで書きました。
今回は、
各ハウスメーカーを比較した結果どうして住友林業に決めたのか?
ということをお話しさせていただきます。
当然ではありますが比較したメーカーさんの中で様々な葛藤がありました。
個人的には特に自家発電機能が得意なメーカーさんに気持ちが傾いた時期もありました。
ただ、人それぞれこだわる部分や予算、その他の要因もたくさんあると思うので、今回は主観が強めの記事であることをご了承下さい。
住友林業というブランド力
最初に言っておきますが、私は過去(20代)にはブランド大好き人間だった時期もありましたが、今はまったく高級ブランドというものに興味がありません。
とは言え、ブランド(メーカー)の信頼性というのは重要だと思っています。
例えば、名もない工務店と全国展開しているメーカーならば50年後に残っている確率が高いのは当然後者です。
そう考えると住友林業をはじめテレビでCMしているような大手ハウスメーカーは割高たと決めつけるのはちょっと早いのではと思います。
地場メーカーと大手ハウスメーカーを比べると標準で選べるキッチンやバス、トイレの仕様も大きく異なるということも非常に重要なポイントです。
他社と比較してみて住友林業のほうがいいと思った点
なぜ私が住友林業に決めたかということを客観的に見ると、やはり他社よりもいいなと思った点がより多かったからだと言えると思います。
ということで、どんなところがいいと思ったかを以下にまとめました。
1.外壁
意外に思うかもしれませんが、外壁に関しては各メーカーで一長一短があるんです。
私の希望としてはとにかく頑丈な外壁でした。なぜならば我が家の建築予定地には強烈な台風が来る可能性が非常に高い地域だからです。
私が子供の頃には瓦が飛んできて窓の鉄格子がくの字にひしゃげているのを見て恐怖したのを覚えています。
住友林業のモルタル外壁具体的には「シーサンドコート」は鉄骨の落下実験でもキズ程度で済んだという強度がありましたのでとてもいいなと思いました。
ちなみに外壁の種類には「タイル」、「サイディング」、「モルタル」があります。
技術的なことを言うと強度やメンテナンスコストにそれぞれ違いがあるのですが、その中でも強度と維持費を含めたコストパフォーマンスは住友林業のモルタルが一番だと思いました。
ちなみに積水ハウスのシャーウッドのサイディングもとてもいいという記事を見たことがるのですが、私の場合は諸事情により積水ハウスとはご縁がありませんでしたので選考外です。
ちなみに友林業のモルタル外壁には「シーサンドコート」と「ジェインストーンコート」の2種類があるのですが、私の好みはキラキラして劣化が目立たなそうな「シーサンドコート」です。
2.メンテナンスコスト
何度もモデルハウスに訪問していると大手ハウスメーカーと地場メーカーではここに大きな差がでてくることが解ります。
各社「購入金額は氷山の一角ですよ」という絵を使ってアピールしていますが、まさにその通りだと思います。
30年後に
「大手メーカーだったらこんな余計な修繕費もかからなかったかも?」
ということも十分にあり得えます。
先ほどの外壁と被る部分もあるのですが、新築を建てるとなると30年先のメンテナンスコストを考えることがとても重要です。
そういった意味でも住友林業の「シーサンドコート」は優れており、前述の一般的な「サイディング」よりも30年後のメンテナンスコストはぐっと下がります。
それと住宅に欠かせないのが「シロアリ対策」です。
鉄骨だからシロアリが来ないと思ったら大間違い!
鉄骨メーカーでもシロアリ対策を何年かごとにする必要があります。
住友林業のシロアリ対策(タームガード)費用は十年ごとに12万円くらいで、この技術とコストパフォーマンスはとてもいいなと思いました。
住友林業はシロアリ対策に薬剤だけでなく、基礎部分の木材もシロアリの嫌うものを使用するそうです。
3.雨漏り対策
実を言いますと私は子供の頃、実家の雨漏りに悩まされていた時期があります。
今思えば子供の私よりも両親のほうが心底頭を悩ませていたのではと思います。
そんな思い出もあったためとにかく雨漏りがする家にだけは住みたくないと思い、検討していたハウスメーカーの営業さん全員に各メーカーの雨漏り対策について質問しました。
そして、その中でも最も良い回答を頂けたのが住友林業でした。
住友林業の営業さんは雨漏りに対してどういう対策をとっているか、さらにいうと基準値よりもかなりシビアに雨漏り対策を行ってるということを説明して下さいました。
中には数十年後に雨漏りしないとは言い切れないなどと言う大手ハウスメーカーの営業さんもおり、その営業さんのところは設計して頂く前にお断りを入れました。
意外と各社(もしかすると営業さん)によって差がある部分なので確認しても損はないと思います。
各社のホームページを見ても雨漏りに関する技術的な資料を見つけることができませんでしたのでまさに要確認案件だと思います。
4.デザインと木の質感
やはり住友林業といえば和風建築と木の質感に定評があるハウスメーカーです。
私と妻はそういった環境で育ったからか、やはり和風建築と自然のものが好きでした。
展示場に行った時も明らかに住友林業のモデルハウスの空気感だけ違うなという感じもしました。
最終的に鉄骨建築はどこか東京のマンションを思い起こさせるような感じがして「やはり木造だな」と住友林業に決めてしまったという部分は大いにあると思います。
5.営業さんの企画力
私が伺ったハウスメーカーの営業さんの中では住友林業の営業さんが最も知識があり、経験も豊富(これはたまたま)でした。
最初のヒアリングの時に設計士さんが使うような用紙を使って色々と説明して下さったことに驚いたのを今もよく覚えています。
また、最初に地質調査の為の手付金を支払ったということもあるのですが、営業さんと設計士さんが揃って現地へ出向いて頂き、実際に現地を見たうえでの設計をして頂けたのもかなりの好ポイントでした。
このおかげで周囲の景色も含め、上空の電線を移動しなくてはならないなどの情報も契約前の時点で共有することができました。
住友林業の方針として、まずその土地が住宅に適しているかということを重視しており、場合によっては現地に出向いて調査するそうです。
余談ですが、ハウスメーカーによっては無料で地質調査までしてくれるところもあります。
また設計段階の打ち合わせで、他社はかわいい子供達との暮らしをアピールして下さったのに対して、住友林業の営業さん、設計士さんコンビは
「子供はすぐに出ていきますから」
ということを前提で設計、アドバイスして下さったこともやはり経験豊富だなと安心できる要因でした。(これは好みが分かれるところでしょうが…)
まとめ
以上が私が住友林業がいいなと思った部分です。
やはり一生に一度の買い物となるので安心に繋がる部分が重要だと思いました。
太陽光発電などのZEHを重要視するならば住友林業よりもコストパフォーマンスが優れているハウスメーカーもあるでしょうが、一生に一度の買い物となるとどうしてもコストパフォーマンスだけでは決めきれないという部分もありました。
最終的に自家発電に関しては発電機を買えばいいやと割り切り、それ以外の部分で気に入っていた住友林業に決めた次第です。
なにはともあれ30年後に後悔しないのはどれかということを考えることが重要だと思います。