プロが教える美味しいナポリタンの作り方

      2022/10/17

プロが教える美味しいナポリタンの作り方

 

チャオ!キャンティ田村です。

今回は私の18番、ナポリタンの作り方をお教えします。

「ナポリタンなんてパスタをケチャップで和えるだけでしょ?」

なんて言われちゃうかもしれませんが、確かにそうなんですけども実は作っていく工程に色々な小技があるんです。

ナポリタンは子供から大人までみんな大好きな味。特にこのレシピはお子様がいる家庭でもかなり使えること請け合いですよ。

 

 

ナポリタン

ナポリタンとは本来はパスタ料理というよりは洋食に分類されるものです。

都内に多数あるナポリタン専門店はジャンクフード、もといB級グルメと呼んでもいいかもしれません。(誤解のないよう言っておきますが、ナポリタン専門店はぼくも結構好きでたまに食べに行ってますよ)

基本的な具材はベーコン(ソーセージ)、玉ねぎ、ピーマンの3種類ですが、お好みでにんにく、マッシュルームなどを加えたりします。

ソースはトマトソースではなくケチャップっていうこの辺りがパスタ料理ではないと言われる理由でしょう。一度本場イタリアの方々にナポリタンはパスタと呼べるかどうかのアンケートをとってみたいもんですね。

ナポリタンの麺についてよく言われるのは

「極太のスパゲッティを茹で置きしたものでないとナポリタンとしてはNG。」

という説。

これはナポファンの間では割と浸透してますよね?

そうは言っても私はやっぱり茹でたてのパスタのほうが美味しいと思うので当レシピでは茹でたてナポリタンでやっていきますね。

ちなみに、お店で出すならば茹で置きのほうがすこぶる楽なんですが、家で作る場合は茹でたてのほうが圧倒的に早く出来ちゃいます!

 

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俺のレシピ ナポリタンの材料

ナポリタンの材料はシンプルなものですが、だからこそこだわって選びたいところ。

こだわるとは言っても全てスーパーで揃えることが出来ますでご心配なく!

 

 

パスタ

太めのパスタのほうがもちもちして美味しいです。

スーパーでも手に入るものでオススメなのはディ・チェコNo.12スパゲッティです。

ディ・チェコは小麦の味もしっかりしており1.9mmという適度な太さです。

茹で上がりの麺のコシも丁度いいのでナポリタンにとてもオススメです。

ディ・チェコがない場合はとりあえず1.7mm以上のパスタを選べば間違いありません。作ったことはないですが極太でも多分大丈夫です。

 

 

ケチャップ

味の根幹となるケチャップですが、いつもご家庭で使用しているお好きな味のもので大丈夫です。

ちなみに私はデルモンテ派。

ただし、原材料に調味料(アミノ酸)が入っているようなものは絶対に選ばないで下さい。

大量のケチャップを使うので素材の味が消えてしまいます。

 

 

ベーコン(ソーセージ)

ベーコンは正直何でもいいです(笑)。

3才までの子供に食べさせるときは魚肉ソーセージ(やさしい味のもの)も一緒に入れて作り、それを子供のお皿に盛りつけると噛みやすいのでおススメです。

 

 

玉ねぎ、ピーマン

国産のものを使えば香りがとてもグッドですよ。

 

 

にんにく

当レシピではにんにくを使います。

にんにくを使わないレシピと比べると旨味がググンとアップしますよ。

ちょっと値段が高いですが必ず国産かスペイン産のものを使ってください。香りがフルーティです。

 

 

マッシュルーム(シメジ)

グアニル酸というキノコ特有の旨味成分を加えることによって、味の厚みがアップします。

要はキノコ系ならば何でもオッケー!

 

 

ナポリタンではサラダ油などの香りがあまりないものを使ったほうが一品のバランスがよくなります。

もし手元にオリーブオイルしかない場合でも、エクストラバージンではなくピュアオリーブオイルを使ったほうがまとまりのある料理に仕上がります。

使う量はいつも大体なのですが、全体的に気持ち多目のほうがこってりとした仕上がりになるのでおすすめです。(ギトギトにならないようにご注意下さい)

 

 

ナポリタンの作り方

それではいってみましょう。

 

1.大き目の鍋でパスタを茹でる為の水を沸かす。時短したい場合は鍋が沸騰する間にソースを作っていきます。

ナポリタンの場合はソースの味が強いため、茹で汁の塩分はトマトソースパスタを作る際と同じ位(控えめ)にすること。

目安としては舐めてみてほんのり塩分を感じるくらい(塩分濃度1パーセント程度)がいいでしょう。

 

2.多目のサラダ油(大3~4くらい)をフライパンにしきフライパンを温めたら、にんにくをフライパンに入れて弱火で加熱。

にんにくの辛味を飛ばすとともに旨味成分を油に移すのが目的です。

3.ベーコンまたはソーセージを加え、さらに旨味成分を油に移す。

4.玉ねぎ、マッシュルーム(今回はしめじ)をフライパンに入れ、火力を弱火よりも少し強めにする。(野菜の水分が出るので、にんにくは焦げにくくなります)

5.玉ねぎに火が通ってきたら、ピーマンを入れて少し炒める。

ピーマンは炒めすぎると香りがとんじゃうので、目安としてケチャップと同じくらいかもっと後に入れれば最終的に丁度よく仕上がります。

子供は割とピーマンの苦味が嫌いなのですが、ケチャップを入れる前にしっかり加熱すれば食べやすくなります(その場合香りはかなり飛んでしまいますが)。

6.ケチャップを多目に(1人前でお玉一杯くらい)投入し、もんじゃ焼きよろしくケチャップの水分を飛ばす。この時に酸味が飛んで甘みが強くなります。


7.具材とケチャップを絡めてペースト状になるまで炒める。

ソースと呼べないほどの塊になっているので、サラダ油で少しだけ伸ばしてあげます。(これでナポリタンのソースの完成)

8.パスタを表記の時間通りに茹でる。

 

9.タイマーが鳴ったらそのままパスタをフライパンに入れてソースと絡め、中火で炒めて水分を飛ばす。(この時に馴染まなければ油を足すとよいです)

10.味見をして薄ければケチャップや塩を加えて炒めながら味を整える。

11.お皿に盛り付けてお好みで黒コショウ、粉チーズをかければ「キャンティ田村流」ナポリタンの完成です!

 

スーパーの惣菜などで食べるナポリタンに比べるととてもやさしい味わいになっているかと思いますが、それは化学調味料無添加の味だからなんですね。

しかしながらそれでも旨味は十分に出ているはずです。

このやさしい味が子供にも安心して食べさせられる理由の一つでもあります。(子供用のはコショウ系はかけないでね)

「もうちょっと味にパンチがほしいよー」

という方は(9)のパスタを炒める段階でウスターソースを隠し味として入れるといいでしょう。

 

 

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